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ロードバイクアイウェアの選び方!レンズの色・調光・フレームの違いを解説

ロードバイクに必要なアイウェア。
つまりサングラスですが、いざ選ぼうと思うと、レンズの色も違えば、デザインだって種類がたくさん。ブランドによって値段も全くちがって、いったいどれを選べば良いの??と迷ってしまいますよね。

今回は、ロードバイクのアイウェアの選び方をわかりやすく解説します!
これから初めてアイウェアを用意する方はもちろん、2つめのアイウェアを検討している方もおさらいしてみてはいかがでしょうか。

ロードバイクのアイウェアの選び方の基本

ロードバイクのアイウェアは、デザインや価格だけでなくやっぱり機能性をしっかりチェックして選ぶことが大切です。
ご自身がロードバイクで走る場面を想像して、その状況にあったアイウェアを選んでくださいね。
アイウェアを選ぶときの、ポイントを順番にご紹介します。

 

レンズカラー・色の選び方

アイウェア選びでいちばんと言って良いほど大切なのがレンズの色。
色によって、光のまぶしさがどれほど防げるのか、どんなふうに景色が見えるのかが全く変わります。

もちろん見た目の好みもあるとは思いますが、ぜひ機能を優先して選びたいところ。
それぞれのレンズカラーのメリット・デメリットはこんな感じです。

クリアレンズ

色のついていない、透明なクリアレンズ。

メリット

  • アイウェアをかけていないときとほぼ同じ景色が見える
  • 薄暗い状況でも使える

デメリット

  • 遮光性が低いので、太陽がまぶしく感じる
  • 他の人から見られたときに、目が合う(目が丸見え)

こんな方におすすめ

クリアレンズは自然な視界が広がるので、路面や周りの状況を捉えやすく、初心者の方にもおすすめ。
色付きのレンズよりも遮光性が低いため、夏の強い日差し対策には向きません。反対に、夜明けや夕方に走行する方、トンネルを走る方にとっては視界が遮られず一番安全な色です。真っ暗な夜に走るなら、クリアで決まりですね。

 

オレンジ色のレンズ

オレンジ色もよく選ばれているレンズカラーです。コントラストがハッキリするのが特徴。

メリット

  • 曇り空や夕方でも見やすい
  • コントラストがはっきり見える

デメリット

  • 眩しさを防ぐ効果は少し弱め
  • いつでも夕方のような暖色の視界

こんな方におすすめ

オレンジレンズは視界のコントラストがはっきり見えるので、道路の段差など物の境界線が捉えやすくなります。

 

ピンク色のレンズ

初心者の方にはピンクと聞くと少し身構えてしまうことがあるかもしれませんが、とっても万能なレンズカラーのひとつ。グレーと並んで、どれか1つ選ぶならピンクという方は多いですよ。

メリット

  • 曇り空から夕方などでも見やすい
  • コントラストがはっきり見える

デメリット

  • 眩しさを防ぐ効果は少し弱め

こんな方におすすめ

ピンク色のレンズは、いろんなシーンで使える万能なアイウェアを探している方におすすめ。オレンジ系のレンズと同様に、コントラストがはっきり見えるようになるので、障害物や人が多い街中を走る方にも安心のレンズカラーです。

 

ブルー系のレンズ

黄色系を抑えるので、強い日差しも軽減してくれます。対向車のヘッドライトのまぶしさもおさえられるので、自転車用におすすめされることも多いレンズカラーです。

メリット

  • 自然に近い色味の視界
  • 爽やかな色味の視界

デメリット

  • 常に青系の爽やかな色味の視界(お好みにもよりますが)

こんな方におすすめ

ブルー系のレンズは大きなデメリットもほとんどなく、爽やかな色味の視界に抵抗がない方なら、とても使いやすいレンズカラーです。

 

グレーのレンズ

アイウェアの万能選手のひとり、グレーレンズ。濃さの程度にもよりますが、どれか1つ選ぶならグレーという方も多いでしょう。実際、私も薄めのグレーレンズをいつも使っています。見える視界も不自然な色味がつきませんし、個人的にけっこう快適です。

メリット

  • 濃いめのグレーなら、強い日差しでも対応
  • 自然に近い色味の視界

デメリット

  • 薄暗い場所では視界が暗すぎる
  • 景色が良い場所でも、トーンが抑えめに見えるので、少しもったいない気分になる

こんな方におすすめ

グレーのレンズは薄暗くはなりますが、自然に近い色味で景色が見えます。赤系や青系など、自然とは異なる色味の見え方がニガテな方におすすめ。
薄暗い状況では乗らないことが前提ですが、気軽に使えるアイウェアを探している方におすすめの色です。

 

特殊レンズの選び方

これは必須ではありませんが、特殊な加工がされたレンズを選ぶ方法もあります。

強い日差しを軽減するレンズや、アイウェアひとつでいろんな状況に対応できる特殊レンズなどがあります。

 

調光レンズ

紫外線が強いところでは濃く、弱いところでは薄く、レンズの色を自動的に調整してくれるレンズです。
ロングライドのように、薄暗い朝や夕方、日差しの強い昼も走るという方におすすめ。
トンネルが多い場所でも便利と言われていますが、濃さが変わるまでには多少の時間がかかることもあり、その間の視界には注意。

偏光レンズ

偏光レンズは、強い日差しなどの乱反射を抑える加工がされています。
まぶしさがおさえられても、視界が暗くなりがちというデメリットもあります。

ミラーレンズ

ミラーレンズのアイウェアは、光を反射して眩しさを軽減します。日差しが強い状況でも使えるのが特徴。
反対に、薄暗い状況ではかなり視界が暗くなるので要注意。天気の良い日中を走る場合に使いたいレンズカラーです。
また、レンズの内側つまり顔側から入り込んだ光も反射することも知っておきたい注意ポイント。場合によっては自分の目が映り込むのが見えたり、ちょっと難しいレンズと言えます。

 

可視光線透過率とは?

アイウェアには可視光線透過率と呼ばれる数値があります。
少しむずかしく聞こえますが、可視光線透過率とは、簡単に言うと「光を通す割合」のこと。

透過率が高いほど光をよく通す、つまりクリアな視界に近いレンズということになります。
反対に、透過率が低ければ、暗い視界になります。

例えば同じピンク色のレンズでも、メーカーやモデルによって透過率が違うので、比較するときにはチェックしてみてください。

 

ロードバイクで走る時間帯や天候で選ぶ

夜・早朝など暗い時間に走る

通勤などで夜間や早朝、夕方に走る方は、薄暗い状況でも視界が遮られないレンズを選びます。
まだ明るさがある薄暗い状況なら、薄めのグレーかクリアレンズ。真っ暗ならクリアレンズ一択でしょう。

晴れの日に走る

天気が良い、カンカン照りの日差しの中で走るなら、しっかり太陽のまぶしさを遮ってくれるレンズを選びます。
レンズの色は、グレー・ブルー・ブラウンなどがおすすめ。クリアはまぶしすぎるのでおすすめしません。

トンネルを走る

短いトンネルを通り抜けるくらいならまだ良いのですが、長いトンネルを走る方や、車の交通量が多いトンネルを走るなら、アイウェアのレンズ選びに要注意。
まずレンズの色ですが、遮光性の高い濃い色のレンズは、視界が真っ暗になるためキケンです。
偏光レンズにも注意。薄暗いトンネルの中では透明になって便利!というレビューもありますが、レンズの色が変わるまでには時間がかかることはあらかじめ知っておきたいですね。日差しの強い場所から、トンネルに入った瞬間にパッとレンズ色が変わってくれるわけではないので、しばらくは視界が奪われてしまいます。

私は短いトンネルが多いコースをよく走るのですが、アイウェアは薄いグレーのレンズを使っています。よほど真っ暗なトンネルでない限り、比較的見やすいです。
とくに暗いトンネルでは、手前で一旦停車してアイウェアを外すこともあります。ホコリや石などを避けるために、いつでもアイウェアをかけていたいのですが、視界が真っ暗になるほうがキケンという判断です。

 

フレームのデザイン・形状の選び方

シングルレンズ

左右のレンズがひとつに繋がっている形状をシングルレンズと言います。後でご紹介するゴーグルタイプのフレームが代表的です。
レンズの面積が大きいので、顔を動かさずに目線だけ動かしたときなどでも、幅広い視野を確保できます。視野が広い、つまり安全性が高いのが魅力。
ただ、シングルレンズは値段が高くなりがちです。

デュアルレンズ

一般的なメガネやサングラスのように、左右のレンズが独立しているのがデュアルレンズのアイウェア。
安い価格帯のものも豊富にあります。デザインもスッキリしていて、ゴーグルタイプのような主張が強いアイウェアは似合わないかも・・・と心配な方にもおすすめ。
ただ、レンズの面積が狭いので、レンズで覆われている部分と覆われていない部分のどちらも視界に入ります。

アジアンフィット

凹凸の少ない顔つきの日本人には、アジアンフィットモデルのラインナップがあるアイウェアを選ぶのもおすすめ。
アジアンフィットとは、鼻に当たるノーズパッド部分が低めに設定されていたり、顔の幅が広めでもフィットするように作られているモデルのこと。
日本人でも彫りの深い顔立ちの方は、アジアンフィットでなくてもぴったりということも多いでしょう。

ゴーグル

一般的なメガネのような形状ではなく、スキーのゴーグルのようなフレームのアイウェアも人気ですね。
ゴーグルの良いところは、やっぱりレンズの面積が大きいという点。視線をどこに向けてもレンズでカバーされているので、視界が広く取れます。
ただし、ゴーグルタイプのフレームは空気がこもって曇りやすいというデメリットも。ゴーグルタイプのアイウェアなら、ベンチレーション(通気する穴)がついているものを選びましょう。

フルリム・ハーフリム

レンズの周囲をぐるりとフレームで囲んでいるのが、フルリムタイプのアイウェア。
レンズの下半分のフレームが無いものはハーフリムと呼ばれます。
フルリムタイプは、デザインやフレーム剛性の高さが期待されますが、フレームが視界に入って邪魔に感じることも。
ハーフリムはフレームが邪魔にならず、スッキリした印象になります。

 

 

度入り・メガネを使うかで選ぶ

近眼・近視、普段からメガネやコンタクトを使用している方は、ロードバイクのアイウェア選びは悩みますよね。

方法は2つあって、度入りのアイウェアを買うか、メガネやコンタクトの上から通常のアイウェアをかけるかになります。

度入りのアイウェアは費用はかかりますが、度入り対応しているメーカーに注文して作成してもらいます。

手軽なのは、メガネやコンタクトの上から通常のアイウェアをかける方法。メガネの上から使えるアイウェアといえば、ヘルメットにシールドがついているタイプ。これなら、自前のメガネの上からでも日差しを遮ることができます。戦隊モノのようなカッコいい見た目にもなれます。(私は好き)

 

 

コスパで選ぶ

レンズの色やフレームについてご紹介しましたが、いろんなロードバイク用品を揃えるなかで、アイウェアのコスパはやっぱり気になるところ。
高ければ良いというわけではありませんが、やはり人気のブランドは値段が高いものが多いですね。
レンズやフレーム、デザインなど、これが良い!というものがあればお値段が高めのアイウェアを長く使うのも良いですよね。

比較的お安めでも快適に使えるアイウェアもあるので、コスパ重視の方は検討してみる価値ありです。ただし安さだけで選ぶのはやめておいたほうが良さそうです。満足いかずに買い直して結局高くついた・・・なんてことになりかねません。

 

アイウェアで人気のブランド

アイウェアで人気のブランドといえば、やっぱりオークリー。
オークリーは、ロードバイクに限らず、どんなスポーツでも有名選手が身につけていたりしますよね。

ロードバイクで使えるアイウェアとして、その他にはこのようなブランドが人気です。

  • 100%(ワンハンドレッド)
  • Ogkカブト
  • シマノ
  • SWANS(スワンズ)
  • SMITH(スミス)
  • Poc
  • ティフォージ
  • ルディ
  • Ferry
  • R2
  • Nrc
  • Koo
  • zoff

有名なサングラスブランドから、ヘルメットブランド発のブランド、コスパで人気のブランドなどなど・・・。
たくさんあるアイウェアの中から、ご自身が走るシーンに一番合ったものを見つけてくださいね。

 

ロードバイクのアイウェアの選び方まとめ

今回は、ロードバイクのアイウェアの選び方をご紹介しました。もう一度、選び方のポイントを簡単におさらいしておきます。

レンズの色

レンズの色は、クリア・オレンジ・ピンク・グレー・ブルーなど色々ありますが、使用するときの状況や日差しの強さによって色を選びます。

特殊レンズ

使用する状況によっては、特殊レンズが便利なこともあります。ただしそれぞれ特徴があるので、ご自身の使用状況に合うものなのかよく考えることが大切です。

走る時間帯や天候

時間帯(朝・昼・夕方・夜)や、天候(晴れ・曇り)など、走る環境に合ったアイウェアがあります。ご自身がロードバイクで走る状況をよく想像して選ぶのが失敗しないポイント。

フレーム・デザイン

デザイン性だけでなく、機能性も考えながら、ぴったりフィットするアイウェアを選んでくださいね。

コスパ

アイウェアの価格は安いものから高いものまであります。高ければ良いわけではないので、ご自身の必要な機能が搭載されているアイウェアを選ぶのがコスパも良くなるでしょう。

色々と解説してきましたが、アイウェア選びは奥が深いですね!

安全に、そして快適にロードバイクに乗るには、アイウェア選びがとても大切。

ご覧いただいたアイウェアの選び方が、少しでも参考になればうれしいです。

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